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はじめてコンタクトを付けたのは20年近く前のことでした。
メガネがどうしても合わず、長時間かけ続けることが出来なかったので、思い切ってコンタクトをつけることにしたのでした。
当時はまだ使い捨てコンタクトが出ていなくて、ハードコンタクトかソフトコンタクトかの選択でした。
ソフトコンタクトは煮沸洗浄が面倒ということで、当時の人気はハードコンタクト。
私もそれを付けることになりました。
コンタクトを付けると、こんなにも楽になるのかと驚嘆したことを覚えています。
とにかく楽。
メガネ越しでない、自分の目で見てるという感じが強くて、しかも、目の負担なしに楽に見えるんですね。
だから、見るという機能だけについて言えば、目にかかる負担はメガネに比べて圧倒的に楽です。
そして、遠近感の把握はすごい楽になりました。
私の場合、左右の視力に違いがあるので、メガネの場合、遠近感の把握に少し難があります。
けれど、コンタクトにすると、遠近感の問題は感じられませんでした。
裸眼同様に把握できるんですね。
これもコンタクト装用の感動的な効果です。
左右の視力差がある人は、コンタクトを付けると感動しますよ。
だけど、他のコトで目が疲れるんですよね。
まず、酸素を通しにくいので、目が充血してくること。
酸素透過型レンズを使ってはいましたけど、やはり、裸眼に比べれば酸素供給はずいぶん低くなります。
目の表面の酸素が不足して、すぐに充血し、それとともにかゆみや痛みまで感じるようになります。
数時間ぐらいで外すか、目薬を差すかすればいいんでしょうが、仕事をしてたり、出先ではなかなかそうもいきません。
目薬が手放せなくて、でも、コンタクト越しの目薬はたいして効かないので、1時間に1回ぐらいしていたようにも思います。
また、目とコンタクトレンズの間にゴミが入ったら、それはそれは大変です。
あっという間に涙が眼球表面を覆い、それでも簡単にはゴミが取れないので、涙を流し続けることになります。
当時はバイクにも乗っていたのですが、ハードコンタクト+バイクのコンビネーションは最悪でした。
とにかくゴミが入るは、入ったら涙で前は見えないは。
メガネよりも圧倒的に楽なんで何度かやりましたけど、ゴミが入ったときの痛さに負けて、すぐにやめてしまいました。
あるとき、例によってバイクで走行中にゴミが入り、涙を滂沱と流しながら店に入っていったことがありました。
牛丼屋だったのですが、相当長い間、店員に奇異の眼で見られました。
失恋でもしたのじゃなかろうかと邪推されたんじゃないかと。
いちいち説明するのも面倒なので何も言いませんでしたけど・・・。
クルマを運転してるときも大変でしたね。
サングラスが使えるようになって喜んでいたのもつかの間、やっぱりゴミが目に入ることがよくあって、涙で視力を奪われて危険な思いを何度かしました。
そして、長時間運転すると、充血で目が開き辛くなりますし。
コンタクトを付けるメリットはかなりあったんですが、デメリットもたくさんあって、当時の私は結局、一年ぐらいでハードコンタクトをやめ、それから十数年、メガネで通していました。
最近になって、使い捨てコンタクトが安く使えるようになり、あるきっかけで使い始めるようになりました。
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